乳がんを公表された小林麻央さんがブログを始められて、闘病の様子や心境などを日々綴られています。
骨や肺へのがんの転移がある現在は抗がん剤治療のため入院生活を送られていますが、
小さいお子さんのこと、他にもたくさんの辛いことがあるはずなのに
いつも前向きな言葉をブログに綴られていて、同じ年頃の子供を持つ母親として本当に素晴らしい方だなと思います。
以前にも乳がんという病気について、マンモグラフィがどういうものなのか、
あるいは私が住んでいる兵庫県明石市・神戸市エリアでのおすすめの乳腺外来についてこちらの記事にしましたが、
小林麻央さんの乳がん報道を受けて考える。胸が小さい?それでもマンモグラフィは大丈夫!
今日はその治療費についてまとめました。
乳がんはすべての女性についてなりうる可能性があるものですし、男性でも乳がんになることはあります。そのリスクについて少し立ち止まって考えてみます。
さて、本題ですが、
がんの治療費はどのくらいかかるかをご存知でしょうか??
…50万?100万??
答えは、
もし望みのある最先端治療を行いたいなら、「青天井」です。
確かに、保険に加入している世帯では「高額療養費制度」といって、
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度があります。
収入によって自己負担額は違いますが、例えば年収500万円の人の場合は自己負担額は
月9万円
ほどになります。
例え入院で100万円かかったとしても、3割負担だから30万円の医療費になるかというとそうではないということです。
※払い戻し制度なので一時的には必要です。ただし事前に「限度額適用の認定証」を申請しておけば支払額は自己負担分の約9万円のみになります。
しかしながら、この制度はあくまで保険が適用範囲の治療法や薬を選べば、の話です。
保険外の特殊な治療法や国内未承認薬を選択した場合、金額は一気に青天井になってしまいます。
「アメリカでは標準治療薬として使われていても国内未承認の抗がん剤を患者の申し出で使用すれば月100万円以上の薬剤費は避けられない。たとえば現在は保険適用されましたが、あらゆるがんに効くといわれる画期的新薬オプジーボは1瓶で73万円。成人男性が2週間に1回、1年間の治療を続けた場合、約3500万円もかかります」
これは薬剤費の話。これプラス入院費、治療費などの費用が加わってきます。
乳がんに限らずとも、病気に侵されてしまった最愛の家族のために最先端で良い治療をしたいと思うのは当然のこと。
しかしながら、高額な医療費がかかってくることで断念する人も多いことでしょう。
こういった現実をふまえて保険のあり方を考えたり、
定期的な健康診断や、特に女性特有の検査には積極的に参加するようにしたいなと思います。